ホテルシステム(PMS)とは? 各社を比較してみよう




ホテルシステム(PMS)とは? 各社を比較してみよう

ホテル管理システム(PMS)とは、Property Management Systemの略語。ホテルや旅館などの宿泊施設の管理システムのことで、一般的には宿泊部門の管理システムを指す。宿泊予約や販売価格、残室数、料金清算といった客室に関する情報を一元管理できる仕組みが主な特徴。他にも、顧客管理や戦略構築のデータ分析、宿泊者ごとの予約経路やメッセージ(申し送り・注意事項)などを入力する機能があるため、集積されたデータを生かすことでスムーズな顧客対応や営業戦略に役立てることができる。

現在、シティホテルやビジネスホテル、大型リゾートホテルなどでは、ほぼ取り入れられており、多くのメーカーで開発されているシステムだ。近年では、外部の宿泊予約管理システムとPMSを連携させることにより、旅行会社やオンライントラベルエージェント(OTA)など、外部から入る予約を残室数に合わせて自動的に取り込むことができる。国内ホテルでは、「NEHOPS」というシステム、海外や外資系ホテルでは「OPERA」というシステムが最も主流。他にもメーカーから出ている製品があるので、それぞれの特徴を下記で説明していく。

① NEHOPS

 

NECが提供するクラウドタイプのホテルシステム。クラウド型の利用率では約7割を占める最大級のPMSだ。大型シティホテルから宿泊特化型ホテルまで、多様化するホテルの業態に柔軟に対応できるラインナップで、営業系システムから管理系システムまでトータルに取り揃えている。大規模なシティホテル、300を超える施設数の多い全国チェーンでの導入実績が豊富。

② GLOVIA

 

富士通が提供する、クラウドタイプのホテルシステム。ホテルや旅館の宿泊部門に必要な宿泊予約、フロントレセプション、フロント会計の機能から、顧客管理機能、売掛管理機能までが備わっている。ノンカスタマイズ・マルチテナント型の純粋なクラウドサービスのPMS市場においてトップシェアを誇る。

③ TAP

 

株式会社TAPが提供するホテルシステム。利用企業ごとに独立したフルカスタマイズができる。フロントシステムから財務経理、マネージメント支援システムまで取り揃えており、TAPにサーバーを置くクラウド/ホスティングサービスの提供も行なっている。傾向機能要求の高いリゾートホテルに強く、リゾートホテルで高いシェアを獲得している。

④ Wincal

USEN GROUPの株式会社ALMEXが提供するホテルシステム。ビジネスホテルや宿泊特化型ホテルでの利用を前提に、シンプルなインターフェースでフロント業務の負担軽減を目指し開発されている。ホテル内にサーバーを設置する「クライアントサーバー型」と、ALMEXデータセンターを利用した「クラウド型」を用意。自動精算機のシステムも構築しており、国内シェア約75%を誇る人気だ。

⑤ micros opera

 

日本オラクル社が提供する、クラウドタイプのホテルシステム。外資系ホテルではトップシェアを誇り、世界中の40,000以上の施設が導入している。また、世界のホテルグループ上位10社中8社がOPERA製品を使用。ゲストのパーソナライズに沿ったプロファイル機能をもち、優れたおもてなしの提供が可能だ。時期や周辺環境に合わせて宿泊レートを設定することができ、収益の最大化をはかれる。

上記以外にも、ダイナテック、日立システムズ、キャノンITソリューションズ、ナバックなどが主なベンダーとして挙げられる。JTBビジネスイノベーターは、旅館向けに高い実績を誇る。

(HOTELIER編集部) ※2017年5月31日時点

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