“客室清掃スタッフの不足を解決” プロが作った客室清掃効率化アプリ「DAYナビ」

ホテルや旅館などの宿泊施設を運営する上で欠かせない業務の一つが、客室清掃だ。客室清掃の仕事は、依然として人手不足や高齢化の傾向が顕著で、ホテル・旅館の宿泊施設の清掃担当者や清掃業者にとって、生産性の向上は急務になっている。

今回は、1981年より40年以上に渡り清掃業務を請け負ってきた、客室清掃業務のプロが開発した”客室清掃効率化アプリ”「DAYナビ」を紹介したい。
DAYナビ」を提供している株式会社コンフォール営業部の中桐氏に、HOTELIER編集部がインタビューアーとしてお話を伺った。

画期的な客室清掃効率化アプリ「DAYナビ」とは?

HOTELIER編集部:客室清掃効率化アプリ「DAYナビ」について教えてください。

株式会社コンフォール営業部の中桐氏

コンフォール中桐氏:ホテル・旅館などの宿泊施設における客室清掃管理に貢献するアプリです。従来、宿泊施設における客室清掃業務は、リネン庫や控室にある清掃のインジケータ―(空き部屋情報)を責任者が見て、清掃員に口頭で指示出しを行うのが一般的でした。この一連の流れを自動化し、インジケーターの情報をカメラで自動で撮影し、認識して端末に指示を自動で出すことができます。

端末はスマートフォンやタブレットでブラウザがある端末であれば使用できます。このアプリを導入することで、清掃スタッフが都度インジケーターを確認するために戻らなくても良くなり、移動時間を削減できます。例えば、特定の階にしかインジケーターがない建物であれば、都度その階に戻らなくて済みます。あるいは、リゾート施設で横長の建物であれば、往復の時間がかからなくなるなどです。清掃スタッフの移動時間の削減はもちろん、指示待ちによる無駄な時間も少なくなり、全体的に効率化が図れるわけです。また、インジケーターの情報を自動で読み取るため、指示ミスなどの人為的なロスも防ぐことができます。

 

1981年創業の”客室清掃業務のプロ” 株式会社コンフォール

HOTELIER編集部株式会社コンフォールの沿革についてお伺いできますか?

1981年創業の総合ビルメンテナンス会社

コンフォール中桐氏株式会社コンフォールは、長野県松本市にある総合ビルメンテナンス会社です。元々は社長の原文典が兄弟(現会長:原一宏が兄)で高所ガラス清掃を専門として1981年に創業し、株式会社コンフォールは設立から37期目になります。

創業事業である高所ガラス清掃から始まり、ショッピングセンターなどの清掃や、地元長野県茅野市蓼科のリゾートホテルの清掃業務も受託するようになり、数年前から軽井沢の大手リゾートホテルの清掃(ベッドメイク、客室清掃など)も行うようになりました。

現在、宿泊施設の客室清掃業務、医療業界の清掃業務、その他オフィス・学校などの清掃業務の3つが事業の柱です。
実は、長野県内における清掃業務や設備管理のビルメンテナンスがあくまで事業の主軸であり、ソフト開発は行なったことがなかったんです。

人手不足に悩むビルメンテナンス企業が自社事業の効率化のために開発

HOTELIER編集部:ビルメンテナンスが事業の主軸だったところから、ソフト開発に進出するに至った経緯を教えていただけますか?

様々な施設のメンテナンスを手掛けている

コンフォール中桐氏:きっかけは自社事業の効率化が目的でした。DAYナビの開発に着手し始めたのは2019年8月頃です。当時、軽井沢で6つのリゾートホテルが開業し、清掃業務の受託が増えたものの、人手不足が深刻でした。ホテルの客室清掃特有なのですが、チェックイン時間までに必ず清掃を終える必要があります。そこで、どうしても人手不足を補う必要があり、外部の人材派遣会社からスタッフを賄ったのですが、人件費が高騰し採算が合わなくなってしまいました。このままでは事業を持続していけないという現実に直面し、効率化を図る施策の一つとして、ソフト開発に着手しました。

ちょうど長野県では、信州ITバレー構想を推進しており、研究開発助成金の補助金をうまく活用することができ、2020年に本格的に開発を進めました。その後、2020年9月頃から自社が受託する清掃現場に試験導入し、実際の稼働を検証し始めたのですが、2020年11月と2019年8月※を比較した際に生産性が31%アップ(清掃室数/総人数、一人当たりの清掃可能室数)する結果が出ました。同時に、1ヵ月あたりの投入人数も23%削減できました。時給を上げても人手が集まらない状況下で、派遣スタッフを呼ばずに清掃業務を遂行できるなど大きな成果でした。

※2020年11月はGoToトラベルキャンペーンの推進により、2019年8月お盆シーズンと同水準の稼働率

同じように苦しんでいる同業他社のために外販へ

HOTELIER編集部:当初の目的である自社事業の効率化という点では一定の成果がありました。そこから、なぜ外販を進めようとされたのでしょうか?

コンフォール中桐氏:軽井沢特有の事情なのですが、建物の高さ制限が理由で横に広いホテルがスタンダードです。そのため、客室清掃業務では、新しいリネンを取りに行く、インジケーターをフロアの端まで見に行くなど無駄な時間が多く発生し、弊社だけでなく同業他社も業務効率化に頭を悩ませていました。弊社だけの課題ではなかったのです。

弊社では「業界のリーディングカンパニーを目指す」というビジョンを掲げており、同じように苦しんでいる同業他社に活用してほしい、ビルメンテナンス業界の課題を解決したいという想いで販売を開始しました。

2021年2月、国際ホテルレストランショー(展示会)に出展するところから、テストマーケティングも含め、営業を開始しました。展示会では予想以上に引き合いも多く、100社以上の方との名刺交換もでき、ホテル・旅館などの宿泊施設担当者からの注目度も高くニーズの高さを感じました。手応えを得たので、2021年のゴールデンウィーク明けからサービスサイトの制作などにも本格的に着手しました。

特長:システム接続不要で、自動で情報連携でき、ヒューマンエラーも起きづらい

HOTELIER編集部:改めてですが、DAYナビの特長を教えていただけますでしょうか?特に、他社の清掃管理アプリとの違いも教えてください。

WEBカメラでインジケーターを読み込む仕組みになっている

コンフォール中桐氏:他社商品は、ホテルシステムとは別でシステムへの入力が必要になります。具体的には、ホテル・旅館のフロントスタッフが一度、別システムに手入力する手間が必要になるわけです。あるいは、ホテルシステムとシステム接続をする必要があります。一方で、DAYナビは自動で情報を取得するため、情報を入力する手間が発生せず、かつ、ホテルシステムと連携せず使用できるため、ホテル側の面倒もなく導入できます。さらに、手入力ではないため、ヒューマンエラーも起きづらくなります。ホテルシステムへ接続する場合は、その開発費用も発生するため、コスト面でも優れています

お客様の声:74歳の清掃スタッフリーダーにも好評

HOTELIER編集部:実際の現場清掃スタッフの反応はいかがでしょうか?スタッフの中には高齢の方も多く、苦労も多いかと思います。

端末の表示画面も見やすく、操作に慣れていない方でも安心

コンフォール中桐氏:軽井沢の同業他社にて導入した事例を元にお話しできればと思います。導入後に、社長に実際にお話を伺いました。客室清掃の現場には高齢の方が多いため、スマートフォンやタブレットの操作に抵抗があり、導入前は使いこなせるか不安であったそうなのですが、弊社も導入サポートも行い、導入後は無くてはならないとして定着しているとの声をいただいています。

実際の数字なのですが、導入前:1,414人工/月→導入後:1,264人工/月(149人工減)で同じ清掃業務ができているとのことで、数字としても効率化の結果が出ており、良いものだと実感いただいているようです。

導入当初は、スマートフォン、タブレット自体初めて操作される方が多く、皆から拒否反応が出て導入がスムーズにいかず、実際使われていなかったようです。ただ、シンプルなUIなので、高齢の方でも操作いただけて、74歳の清掃スタッフリーダー(ベテラン)も「最初は不安だったけど、今では慣れて手放せない」と好評に変わっていったようです。

HOTELIER編集部:一般的には同じ業界で競合となる同業他社のサービスを使うのは、少なからず抵抗はあるかと思うのですが、そのような反応はありませんでしたか?

コンフォール中桐氏:同じく客室清掃の現場を管理するスタッフは同じ悩みを持っていて、DAYナビの提案をするとすぐに興味を示してくれました。だからこそ、サービスに少なからず確信を持つことができました。

経済産業省 関東経済産業局「連携するソリューション企業」に選出

HOTELIER編集部経済産業省 関東経済産業局と連携するソリューション企業に選出されているんですよね?

コンフォール中桐氏:前述の信州ITバレー構想で助成金を活用した事業の中で、IoTを活用したサービス業向けの業務改善ソフトは事例が少なく珍しいようで、「実績や効果について話を聞かせてほしい」と長野県テクノ財団から講演の依頼を受けました。その講演を関東経済局の方がたまたまご覧になっており、取材依頼と支援の申し出をいただいた次第です。業務効率化ソフトとして、また、DXツールとして第三者の視点で一定の評価をいただけたものだと捉えております。

(参考)関東経済産業局と連携するソリューション企業

昨今のコロナ禍の影響で、ホテル・旅館などの宿泊施設の稼働率も下がったため、客室清掃業務の仕事も激減しました。清掃業を展開する企業としても売上が立たないと投資ができず、なかなか受注に至らなかったのですが、今後、稼働率が回復するタイミングで、自信を持ってお客様に提案を進めていきたいですね。

料金体系と導入までの流れ

HOTELIER編集部:最後に、料金体系と導入までの流れを教えていただけますか?

導入先毎の状況や規模に合わせて、個別に提案をしている

コンフォール中桐氏:料金は初期導入費と月額利用料をいただいております。月額利用料は導入先の宿泊施設の客室数によって決まります。導入にあたっては、導入先の宿泊施設の設備やインジケーターの位置などによって、初期導入費用が変わってくるため、各企業様ごとに個別に提案させていただいております。

そのため、まずは弊社に問い合わせをいただき、営業担当がヒアリングと現場視察をさせていただいた上で、お見積もりを出させていただきます。その後、導入という流れです。導入後には、現場スタッフへのレクチャーなどのアフターフォローもさせていただきます。

インジケーターやドアロックと連動していないシステムを使用している施設でも、インジケーターがないドアロックと連動して客室情報が分かる施設の場合でも、導入可能ですので、まずはお問い合わせをいただければと思います。

DAYナビのサイトを見る
【株式会社コンフォール】
本社:長野県松本市沢村3丁目4番47号
代表取締役社長:原 文典
https://confort-inc.co.jp/

株式会社コンフォールは、ビルメンテナンスのリーディングカンパニーとして、宿泊施設の客室清掃業務、医療業界の清掃業務、その他オフィス・学校などの清掃業務を展開しています。

「DAYナビ」
ホテル・宿泊施設向けプロが作った客室清掃効率化アプリ

(HOTELIER編集部)


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