「obi Hostel」を運営する谷口 涼氏 vol.1「立ち上げ時のおはなし」




「obi Hostel」を運営する谷口 涼氏 vol.1「立ち上げ時のおはなし」

この地域を盛り上げたい−−−−。

その思いから生まれた「obi Hostel」。2017年4月にオープンしてから約1年弱、そのホステルは東日本橋、馬喰横山にあります。今回、そのホステルの運営を行なっている会社「株式会社Catalyst(カタリスト)」の代表取締役である谷口 涼さんにお話を伺ってきました。

ホステルの立ち上げ時や開業から運営、施設の紹介、今後の展望まで全3回でお届けします。

6人の若者が立ち上がった。「obi Hostel」開業

- どういう経緯でobi Hostelを開業されましたか?

谷口さん:2016年の春に、ホステルをやりたい6名の若者で構想が始まりました。もともと会社は2015年に創業していたんですが、心機一転ホステルをやるということで、株式会社Catalystとして会社の名前も変えました。ホステルを作ったこともない素人の集まりだったんですが、まずは足を使って物件を探し回りましたね。

- 東日本橋、馬喰横山という土地を選んだ理由は?

谷口さん:まず空港からのアクセスが良く、金額的にも見合う相場で土地を探していたんです。そして、浅草線が通っているこのエリアは成田へも羽田へも1本で行けますし、家賃相場もお手頃なので、物件を探してみようと思い不動産へ足を運びました。

そしたらその一つとして、こちらの物件を紹介いただいたんです。

- この物件を決めたきっかけは?

谷口さん:物件のオーナーさんが「この地域をなんとかしたい」という思いが大変強い方で。その方はこの界隈で有力な繊維問屋の三代目の方なんですが、お会いしてから意気投合し、何も実績のない僕らがやりたいことをお話ししたら、一緒にやろうという思いが伝わり、ホステル開業の幕開けとなりました。

街を歩いてみて、外国人観光客にも人気の上野や浅草も近いですし、ホステルも何軒かあり需要もあるだろうなということもありますね。

もともと繊維問屋さんだった物件をホステルに

- このエリアはどんな街ですか?

谷口さん:この界隈は繊維問屋さんが多いだけでなく、小さなギャラリーや雑貨屋さんも点在しています。歩いて10分くらいのところには相撲部屋もあります。

この物件はもともと日東タオルさんの本社機能を担っているビルだったんです。1F、2Fが問屋機能で、3F〜5Fが会社機能で。その当時は繊維問屋さんで大変賑わっていましたが、近年はその勢いも弱ってきている中で、「この地域を元気にしたい」という強い思いを持った日東タオルさんの心意気に感激して、「仲間に入れてもらいたい」と思ったことも、このホステルの立ち上げに至った背景にはあります。

なので、地域の方も使える空間にしたいため、1Fをカフェ・バー空間とし、地域の方にもご利用頂いています。

- ホステルを立ち上げる時に大変だったことは?

谷口さん:ホステル作りの経験がない中、ホステルを立ち上げていざ開業することが大変でした。経営、オペレーション、マネージメントは手探り状態で見よう見真似でやっていましたね。ホステル運営のコンサルティング会社さんにお願いして、色々教えてもらいながらやってはいましたが、経営や人員の配置、予約システムなど実際に行うと個別具体的なところでは大変なところもあり……。でも1年弱経った今は運営も軌道にのっております。

何かと何かを繋げる接合点、それが「obi Hostel」

- ホステルの名前はどんな由来でつけられたんですか?

谷口さん:繊維の街なので、繊維にちなんだ名前にしたかったのですが、その中で、私たちの意志として色々なものの接合点になりたかったので、「帯ーobi」にしました。
実は会社名のCatalystは「触媒」という意味で、何かと何かを合わせて化学反応を起こしていきたいという思いもありました。

–  “obi=繋がり”ということですが、obi Hostelではどんな繋がりが生まれていますか?

谷口さん:例えば、日本の伝統文化と現代の文化を結びつけたり、地域の方々と旅人達が結びついたり、色んな繋がりがあると思うんです。

お正月に行った餅つきイベント

その繋がりのために、obi Hostelでは世界の旅人に日本ならではの伝統文化を知ってもらうために、お正月に餅つきをしたり、書き初めをしたり、初詣に行ったり、相撲部屋を見に行ったりする企画を行いました。

他にも、毎週マリカーやミニ卓球大会を開催したり、銭湯に行ったり、様々なイベントを開いています。

自分が世界に旅に出たときに地元の人たちとの偶然の交流の方が、もともとの目的よりも記憶に残ったりしているので、ここでそういった経験を提供できればと思います。

1Fのラウンジにはけん玉や折り紙や世界の民族楽器など、自由に使用できる遊具が置いてある

第2話「施設・運営のおはなし」
第3話「今後の展望のおはなし」(2/27公開予定)

(HOTELIER編集部)

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