「Keycafe」と「民泊イン」が連携、宿泊管理から鍵の受け渡しまで一括運用可能に

キーカフェ・ジャパン合同会社は2019年8月6日、民泊・シェアリングエコノミー用の無人鍵受け渡しサービス『Keycafe(キーカフェ)』と、xxx株式会社(エイジィ)が手掛ける民泊・ホテル事業運営システム『民泊イン』との連携を開始すると発表した。

カナダに本社を置き、民泊などのシェアリングエコノミーの鍵の受け渡し事業において世界最大手であるKeycafe, Inc.は、北米・欧州・アジアを中心に世界1,000ヵ所以上でIoT端末鍵受け渡し端末『Keycafe Smartbox』を運営・販売している。Airbnbなどのシェアリングエコノミーのユーザーによる遠隔・無人で鍵の受け渡しを可能にし、有効期限付きの暗証番号やリアルタイムでの受け取り通知など、きめ細やかなアクセス管理が可能だ。『Keycafe』は『Keycafe』のアカウントからでも、API連携しているパートナーのアカウントからも利用できる。Keycafe, Inc.は2017年12月に日本市場に進出し、キーカフェ・ジャパンを設立した。

この度の連携により、主に3つのことが可能となる。1つ目は、宿泊管理から受付手続、鍵渡しまでの業務を『民泊イン』の管理画面で一括運用できることだ。各業務の管理画面を開く手間を削減し、業務効率の大幅アップを実現できる。

2つ目は、無人宿泊施設でも受付手続後に鍵を渡せることだ。一般的な無人施設ではスタッフが居ないため、宿泊手続前に鍵ボックスの暗証番号を通知するのが通例である。本人確認・約款提示・宿泊料金徴収などを行う前に鍵の情報を伝えるためリスクがあったが、今回の連携によりこのリスクを無くすことができる。

3つ目は、鍵ボックスの暗証番号が自動採番されることだ。自動採番された暗証番号がタブレット端末上に表示され、暗証番号を手動採番して宿泊者に伝達する業務が不要となる。

宿泊施設に『民泊イン』のタブレット端末と『Keycafe』の鍵収納ボックスを同時設置し、宿泊者が『民泊イン』でチェックイン手続き後、『Keycafe』の暗証番号をタブレット端末に表示させる。その暗証番号を『Keycafe』の入力ボードに打ち込むと、収納ボックスが開き鍵を取得できる仕組みだ。

また、セルフチェックインは次のような流れで行われる。宿泊予約サイトで宿泊受付後、宿泊予約サイト一元管理システム(Beds24など) 経由で、宿泊者の予約情報やメールアドレスを自動取得する。そのメールアドレス宛に、宿泊施設までの道順やチェックインコードなどのチェックイン情報を自動送付する。

チェックイン時は、事前送付したチェックインコードを、宿泊施設に据え付けたタブレット端末に宿泊者自身が打ち込むことで宿泊情報が表示される。チェックイン・アウト日、部屋番号、鍵番号などを確認し入室可能となる。チェックアウト時は、タブレット端末のチェックアウトボタンを押すことで完了する。これにより、宿泊者への受付業務の無人・自動化が可能だ。

『Keycafe』は日本進出後、積極的なサービス展開を行っている。2018年1月より、ローソン店舗内に『Keycafe Smartbox』を設置し鍵の受け渡しサービスを開始した。2018年5月には、住宅宿泊事業法において必要とされる本人確認・宿泊台帳に対応することを発表し、6月15日に施行日に合わせ新しいサービスとして運用を開始した。事業者は旅行者のチェックインに関わる業務を一貫して『Keycafe』に依頼でき、遠隔から無人で民泊の運営が可能になった。新法に対応しつつ、コストや旅行者の手間を最大限に省力化できると述べている。

2019年1月には、トヨタ自動車などが出資する未来創生2号ファンドをはじめとする複数の投資家から資金調達したことを発表した。同発表時点でローソンやカフェなどの店舗を中心に東京・大阪・福岡・那覇など45ヵ所に展開しており、今後も更に設置店舗を増やす予定であると述べている。また、不動産事業者やビル管理業者からの問い合わせも多いといい、「多様な事業者様により使いやすいサービス・端末の開発、および世界展開を加速します」と述べている。

このほか、2019年5月には株式会社CaSyと株式会社ローソンの2社と連携し、ローソンに設置された『Keycafe Smartbox』を介して家事代行サービス『CaSy(カジー)』の定期利用者とキャストが鍵の受け渡しをするサービスを開始した。民泊のみならず多様なシーンでの鍵の受け渡しを可能にし、事業者とユーザーの利便性向上を図っている。『Keycafe』が今後どのように日本でサービス展開していくのか、さらに注目が集まりそうだ。

■「Keycafe」公式サイトはこちら

【参照記事】
・民泊・シェアリングエコノミーの鍵受け渡しのKeycafeがセルフチェックインシステムのminpakuIN(民泊イン)と連携
・世界的な無人鍵受渡サービス「Keycafe」と連携開始
・民泊等シェアリングエコノミーの鍵の受け渡し問題を解決:世界最大手のKeycafeが日本上陸し、希望店舗にIoT端末の無料設置を開始
・【参考資料】民泊、カーシェアリング、貸会議室や不動産の内見などの鍵の受け渡し拠点に: ローソン店舗で鍵の受け渡しサービス開始
・ローソンなどで鍵の受け渡しサービスを行うKeycafeが民泊新法の本人確認・宿泊台帳に対応し民泊チェックインを展開
・民泊やシェアリングエコノミー用鍵受け渡しサービスのKeycafeが未来創生2号ファンドから資金調達
・不在時の家事代行に“コンビニエンス”な革命!ローソン店舗内等のIoTキーボックス端末「Keycafe Smartbox」でのカジー利用者宅の鍵の受け渡しをスタート

(HOTELIER 編集部)


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