地方の遊休地を活用する「GlamPicks(グランピックス)」開始、少額からグランピング経営が可能に

地方の遊休地を活用する「GlamPicks(グランピックス)」開始、少額からグランピング経営が可能に

観光地での住込み求人サイト『はたらくどっとこむ』を運営する株式会社ダイブが、2019年8月5日より、地方自治体遊休地を活用してグランピング経営ができるサービス『GlamPicks(グランピックス)』を開始した。香川県東かがわ市の協力のもと、指定管理会社・株式会社創裕の管理施設『ベッセルおおち』にて同サービス導入の実証実験を行う。

近年、地方では遊休地活用の問題が課題の一つとして挙げられている。国土交通省では国内の「低・未利用地」問題に対して、進めるべき施策の方向性について検討するため、2005年11月に国土審議会土地政策分科会企画部会の下に「低・未利用地対策検討小委員会」が設置された。本格的に対策が取られ始めてはいるものの、依然としてこの対策解決に地域格差があるという。加えて、東京や都市圏の一極集中により地方では人口減少が進み、地域復興のための施策が練られるものの、情報発信の場やPR方法がわからず魅力ある地方観光や産業が注目されていない地域もある。

同社はこれらの課題解決の一環として、地方自治体遊休地を活用してグランピング経営ができる同サービスを開始する。地方自治体遊休地を活用して地方の交流人口を増やし、地域経済活性化に繋げていく考えだ。

国内観光は“トキ”消費が近年のトレンドとなり、その時間や場所でしか味わえない盛り上がりを共有する旅行が注目されている。グランピングもその消費の一つとして注目され、検索する人も増加している。同社の調査によると、2018年7月の「グランピング」の月間検索数は13.5万回で、前年に比べ23%増加し、その市場規模は500億円に上るという。

国内でのニーズが高まる一方で、需要に供給が追い付いていないのが現状だ。グランピング施設の課題として、「グランピング施設1室あたり200~300平方メートルの土地が必要」「利用が土日や連休に集中し、繁忙期と閑散期の差が激しい」「施設で勤務する人材が繁忙期と閑散期で流動できない」といった点がある。

こうした従来のグランピング施設の課題を解消するのが『GlamPicks』だ。従来のホテル経営は大規模な初期投資をして建設し、通年で客室の余剰在庫を所持する経営スタイルである。同サービスは、「休日・繁忙期だけ」「地方の自然ある遊休地に」「必要な数のテント型客室をPick」し、有効活用できる新しいホテル経営サービスだ。ホテル経営の参入障壁を低くすることで、地方観光活性に繋がるとしている。

従来のグランピングは1施設あたり客室数10~20室、価格帯は1人あたり2~3万円(平均)で施設はテント型やロッジ型だ。同サービスでは休日・繁忙期に合わせて客室数を増減でき、価格帯は1人あたり1.5万円で施設はテント型となる。現在、ホテル経営に参入する企業のほとんどはキャッシュのある大企業だが、同サービスは宿泊事業の中でも初期投資30万円/1室の少額からテント型のホテル経営を行うことができる。

ホテルや旅館などの施設を建てないことで、キャッシュが少なくても土地がある地方自治体やベンチャー企業がホテル経営に参入しやすくなる。これにより、行政の持つ遊休地や閑散期のスキー場、公共施設の跡地などにある遊休スペースを有効活用し自治体の負担が少なく経営が行える。

さらに、グランピング機材は必要が無いときには収納が可能なため、施設維持のための負担を軽減できる。これにより、経営する地域が盛り上がる季節やイベント時にグランピング施設をオープンすることで、これまで繁忙期に宿泊施設が足りなくなっていた場所や宿泊施設がない場所にも、その期間限定で経営を行うことができる。

同サービスへ施設情報を掲載するのは無料だ。加えて同社の他サービスと連携し、グランピング施設特有の運営課題の解決にも貢献するという。

同社は日本で先駆けて、オフサイトミーティング専門の法人合宿・研修旅行を企画手配する『OFFSITE(オフサイト)』を手掛けおり、送客実績は300社・4,000名以上(2019年7月時点)だという。企業合宿・研修を実施する企業の希望日程は「平日」が90%以上で、ゴールデンウイークや夏休みなどの繁忙期と被ることはなく、グランピング施設の集客課題となりやすい平日の稼働率アップに特化して貢献できるとしている。

また、日本国内のリゾート施設に特化したリゾート人材サービス『アプリリゾート』も手掛けている。20代の派遣スタッフを中心に、繁忙期(GW・夏休み)などの利用が集中する期間、足りない人数だけ低コストで紹介できるという。

今回、同サービス開始に伴い、香川県東かがわ市にある複合温泉施設『ベッセルおおち』で地方自治体遊休地を有効活用するための実証実験を開始した。

関西から車で2~3時間程で訪れることのできる東かがわ市は、伝統産業やマリンスポーツなどの魅力あふれる市である。世界初のハマチ養殖に成功した地でもあり、国内シェア日本一の手袋の産地としても有名だ。こうした魅力がある市ではあるものの、宿泊施設数が民宿を含め13施設とそれほど多くなく、市を訪れ魅力を多くの人に知ってもらいたいという思いから、地方自治体遊休地で実証実験を行うこととなった。

同社は「宿泊事業経営の支援を強化して、地方が観光から活性化していけるよう貢献して参ります」と述べている。

『GlamPicks』は、人気が高まっている「グランピング」を少額から経営できることに加え、客室数を増減できたり期間限定で経営でき、その土地に合わせた導入ができる。運営のサポートもすることから、遊休地を抱える自治体や事業者にとって導入しやすいサービスだろう。近年、遊休地を活用し宿泊施設へと再生する取り組みが全国各地で活発に行われている。同サービスも遊休地活用に寄与していくことを期待したい。

■「GlamPicks」公式サイトはこちら

【参照記事】
遊休地の有効活用を促し、観光から地方創生に貢献 地方自治体遊休地を活用して手軽にテント型ホテル経営ができるサービスGlamPicks(グランピックス)がスタート
【参照サイト】
GlamPicks|グランピング施設の運営者さまへ

(HOTELIER 編集部)

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