シェラトン都ホテル、ハラール認証取得。ASEAN諸国のムスリム誘客へ各社対応進む




シェラトン都ホテル、ハラール認証取得。ASEAN諸国のムスリム誘客へ各社対応進む

株式会社近鉄・都ホテルズ(本社:大阪府天王寺区、代表取締役社長:二村 隆氏)は、シェラトン都ホテル東京がハラール認証を取得したことを発表した。6月1日より、朝食ブッフェにて「ムスリム・フレンドリー」メニューを提供予定だ。

朝食ブッフェで用意されるメニューは、「ひよこ豆とハラール鶏ミンチのカレー」や「クスクス」、「マカロニサラダ」など計6種類。直営レストランやルームサービス、クラブラウンジにおいても利用客のリクエストに応じて認証取得したメニューの提供が行われるという。

日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年通年の東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国からの訪日者数(推定値)は、前年比21.3%増の251万人に及び、6ヶ国いずれも過去最高を記録したという。インドネシアやマレーシアにはイスラム教徒(ムスリム)も多いが、日本にはムスリム対応メニューを用意する飲食店がほとんどないため、渡航を控えるケースも多いという。ハラール対応は、ASEANからの観光客誘致の強化に直結する。

数は少ないが、ムスリム対応を行うホテルも増えてきている。2015年、ビジネスホテル「リッチモンドホテル」初のインターナショナルブランドホテルとしてオープンした「リッチモンドホテル プレミア浅草インターナショナル」では、ハラール認証を取得したメニュー4種の販売や、ムスリムの礼拝に必要なマット、礼拝するときの方向を調べる「キブラコンパス」などを貸し出す独自のサービスを展開。礼拝前には手足を洗い清める習慣があるムスリムのために、専用の「洗い場」も設置されているという。

山梨県富士河口湖町には、ホテル経営のT.S(本社:山梨県富士河口湖町、代表取締役:山下 茂氏)がムスリム専用のホテル「シャリアホテル富士山」を昨年オープンした。シャリアホテルとは「イスラム教のきまりにのっとったホテル」という意味。礼拝所や手足を清めるための水場や礼拝用マットの無料貸出があり、客室にはメッカの方向を示す印が付けられている。食事は戒律に沿って調理した和食を提供。日中断食するラマダン期間中は、早朝や深夜に出しているという。1室2人利用の場合、1人1泊2食付き1万円。営業成績が良ければ、今後もムスリム向けホテルを増やしていく予定だ。

信者数はキリスト教に次いで世界2位、アジアを中心に16億人以上いると言われるイスラム教徒の誘客に、まだまだ伸びしろが残されている。

【参照記事】
・ハラール認証を取得したメニュー導入 シェラトン都ホテル東京
・インバウンドの主役はムスリムに!? “ハラル対応ホテル”はここが違う
・ASEAN訪日客251万人 ハラル対応で伸びしろ
・河口湖にイスラム教徒専用のホテル 全8室、ラマダンにも対応
【関連記事】
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(HOTELIER編集部)

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