東京都がホテルシップ運営事業者の公募を開始、クルーズ客船の誘致につなげる狙い。

東京都は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの期間中に、クルーズ客船をホテルとして活用する「ホテルシップ」を運営する事業者の公募を、4月6日より開始した。東京港へのクルーズ客船のさらなる誘致につなげ、大会期間中の宿泊需要に対応する。

ホテルシップの運営には、安全性の確保・港湾施設の維持保全・港湾機能の確保および他のふ頭利用者への配慮など、さまざまな対応が求められる。港湾施設の使用許可条件に加え、特別な資格要件および運営条件を設定し、これらを満たすものを協議対象者として選定するため、公募を行うという。

ホテルシップを受け入れるのは、東京港の15号地木材ふ頭(江東区)で、クルーズ客船が大会期間中やその前後にホテルとして停泊する。「ホテルシップ運営の協議対象者資格要件」は計7点あり、外航クルーズ船を運航する船会社であること・2019年および2020年に東京港へ外航クルーズ船を10回以上入港させる具体的な計画があること・総トン数2万トン以上かつ客室数180室以上で、東京ゲートブリッジを安全に通過できることなどがある。また、これら要件を満たすことが見込まれる事業者は、原則として現地見学会に参加しなくてはならない。

申し込みの締め切りは2018年4月20日だ。その後、審査会・抽選を行い、2018年4月27日に協議対象者が1社決定する。東京都は、決定した1社と具体的な運営計画を詰め、2019年3月末までに基本協定を締結する。そして、2020年3月までに必要な整備を終える予定だ。

ホテルシップは2018年3月に開かれた国の分科会にて、旅館業法・入管法・関税法といった規制の課題が整理されており、2018年度中にガイドラインが公表される見通しだ。分科会では、ホテルシップを活用する可能性があるふ頭に、東京港・横浜港・川崎港・木更津港が上がっていた。

【参照記事】
客船運営者を公募 東京都、五輪中のホテル代わりに
【参照サイト】
・ホテルシップ運営の協議対象者の公募について
・東京2020大会期間におけるホテルシップ運営の協議対象者公募要項
・2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた出入国に関する関係省庁等連絡会議「クルーズ船のホテルとしての活用に関する分科会(ワーキンググループ)(第2回)」 の概要について
【コーポレートサイト】
・東京都
・東京都港湾局
・国土交通省
【関連記事】
横浜市「ホテルシップ」で東京五輪の宿泊施設確保目指す。近く特区申請へ。

(HOTELIER 編集部)


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