石狩市初の大型ホテル「スーパーホテル石狩」、11月下旬より石狩湾新港地区にて着工へ

ビジネスホテルチェーンとして全国展開している株式会社スーパーホテルは、「スーパーホテル石狩」の開業に向け11月下旬より着工する。

「スーパーホテル」は国内で131店舗を展開しており、道内では旭川、札幌、函館、釧路、北見の5都市6店舗を運営している。19年7月には帯広で開業する予定で、同ホテルは道内8店舗目になる。

建設予定地は、国道337号線と国道231号線のJCT付近。並びには複合型場外発券場「サテライト石狩」やパチンコ・パチスロの「ダイナム石狩店」、「フィッシング新港」がある。石狩湾新港地域は、北海道によりホテル建設ができない地域として土地利用方針が策定された。しかし2017年11月に石狩市は、都市計画審議会の意見聴取を経て許可を与えている。

建築主は大阪府堺市のフジウェル。敷地面積約1063坪(約3510㎡)を石狩開発から取得し、鉄骨造の地上6階建てホテルを建設する。設計・監理はスーパーホテルの建設を多く手掛けている楽総合設計。客室数は106室で地球環境と健康を重視する生活様式「ロハス」をコンセプトに、2019年11月のオープンを予定している。

現在、石狩市内にある宿泊施設は民宿・旅館のみで、大型ホテルは市内初。新港地域内で工事に携わる建設技術者や、事務所を構える道外企業などの出張需要のほか、スポーツ合宿やイベントなどでの利用といった相乗効果も期待されている。

観光庁によると、2017年の北海道における延べ宿泊者数は3555万人泊。毎年前年を上回るほど観光客数は伸びていたが、2018年9月の北海道地震で宿泊のキャンセルが相次ぎ、観光地への来訪者は激減。しかし現在は少しずつ客足は戻ってきていると共に、札幌市内を中心に宿泊施設の建設ラッシュが進んでいる。

都市部でのショッピングだけでなく、近年は温泉や自然・景勝地観光など、体験型の観光ニーズが訪日外国人に人気を博している現在、同ホテルも国内需要だけでなく、北海道の大自然を堪能できる場所としてインバウンド需要も期待できそうだ。

【参照記事】
「スーパーホテル石狩」、石狩湾新港地区に進出

(HOTELIER 編集部)


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