2020年3⽉「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉邸-」オープン、築140年の武家屋敷を改修

2020年3⽉「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉邸-」オープン、築140年の武家屋敷を改修

株式会社Nazuna・株式会社Kiraku・株式会社大地は共同で、伝統的建造物を再生した宿の企画・運営に取り組んでいる。この度3社が、宮崎県⽇南市飫肥(おび)の重要伝統的建造物群保存地区にて、2020年3⽉に温泉旅館「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉邸-(こがくらてい) 」を開業予定であることが分かった。2020年2⽉末より宿泊予約を開始予定だ。

日南市南部に位置する飫肥地区は、安土桃山時代から明治初期までの約300年間、飫肥藩伊東家5万1千石の城下町として栄えた町だ。飫肥城を中心に並ぶ武家屋敷と風格ある武家門、飫肥石の石垣などにより形成される美しい武家屋敷街が保存されており、江戸時代の武士・商人の暮らしぶりを現代に伝える。1977年には九州初の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。

また、周辺には「日本の棚田百選」に選ばれた坂元棚田や、断崖の洞窟内に建つ鵜戸神宮といった観光スポットもある。こうした魅力的な観光資源がありながら、飫肥地区内には宿泊施設が不足しており、宿泊を伴う観光客を十分に呼び込めていないという課題があった。本プロジェクトは、飫肥の中心部に位置し、その規模の大きさと保存状態の良さから飫肥を代表する古民家の1つである旧小鹿倉邸を、地元の「飫肥商店会」と連携しながら観光の拠点となる宿として再生するプロジェクトだ。

「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉邸-」(以下:「小鹿倉邸」)は、江⼾時代末期に飫肥藩の藩医邸として建てられた武家屋敷の、築140年以上の⺟屋と離れの納屋を改修した全5室の旅館だ。全室に市内の北郷温泉から輸送された温泉を愉しめる露天⾵呂を備え、客室は全て飫肥の特徴をテーマとしたコンセプトルームとした。

飫肥のシンボルカラーである紫を基調とした「HONMURASAKI」、古くから飫肥の産業を⽀えてきた飫肥杉をテーマとした「SUGI」、飫肥の街並みのあちこちで⾒かけられるお茶の⽊の⽣垣から着想を得た「CHABOKU」、⽇南市の特産品である柑橘種をモチーフとした「DAIDAI」、飫肥の美しい⾵景に⽋かせない「KOKE」の異なる5タイプの客室で、滞在を通じて飫肥の⾵⼟を感じる宿泊体験を提供する。江⼾時代から今⽇まで守られてきた趣ある佇まいを保存・継承するため、建物外観の補修は最低限に留めた。

宿泊受付を⾏うレセプションスペースは地域交流機能も兼ねており、飫肥ならではの郷土料理や、商店街で販売されるここならではの商品に触れることができる。また、同エリア内の商店の特徴を1店舗ずつまとめた「ガイドカード」を⼿に取れるなど地域の繋がりを感じることもできる。飫肥城下町の新たな観光拠点として、多くの⼈々が行き交う場として活⽤される予定だ。

「小鹿倉邸」開業に伴い、Kirakuが企画・開発した既存の⼀棟貸し宿「季楽 飫肥 勝目邸」「季楽 飫肥 合屋邸」を「⼩⿅倉邸」に統合し、全7室の新たな分散型旅館として営業を開始する。⼀棟貸しも含め宿泊客のチェックインは全て「小鹿倉邸」のレセプションスペースで⾏う予定で、今後も同エリアで⼀棟貸し等の宿泊事業を⾏いたいと考えている事業者の受付代⾏等の受け⼊れや、宿泊事業を軸にしたスパ施設や飲⾷施設等の開発、地域ならではの体験開発等にも取り組んでいく予定だ。

分散型旅館は、観光拠点となる交流機能と複数部屋を有する旅館タイプの宿を中⼼に、地域に点在する宿・飲⾷・スパ等の店舗および体験商品をひとつのプラットフォームに統合した「⾯での魅⼒発信」と「地域周遊の促進」を可能にする、新たなストーリー性のある旅を提供する旅館と定義される。本事業で形成するプラットフォームを拡張していくことで、更なる⾯的な展開が期待される。

日南市では、2015年度~2024年度を計画期間とする『日南市観光振興計画』を策定している。観光機能面において重点的に機能を担うエリアを指す「観光ゾーニング区分」の中で、飫肥エリアは「飫肥城をメインに、城下町らしい街並みの散策や地域の文化・食を楽しむゾーン」という機能を持っている。飫肥ゾーンでの観光客の楽しみ方の例として、飫肥城と由緒施設めぐり、城下町の食べ歩き・まち歩き、季節ごとのイベント体験を挙げている。歴史ある武家屋敷を改修した「小鹿倉邸」は、郷土料理などを楽しめ飫肥の風土を体感でき地域と繋がれる宿だ。飫肥エリアはもちろん日南市全体の観光活性化にも寄与する宿となりそうだ。

地域に点在する空き家や古民家を改修した分散型の宿泊施設には、『NIPPONIA』『SEKAI HOTEL』『MUSUBI』などがあり、近年全国に広がりを見せている。地域を周遊することで街の文化や自然を楽しめたり、旅行者と町の人々との交流を創出し地方創生にも繋がる分散型宿泊施設の動向に今後も注目していきたい。

■「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉邸- 」詳細はこちら

【参照記事】
築140年の武家屋敷を温泉旅館に再生 「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -小鹿倉(こがくら)邸-」 2020年3月、宮崎県日南市にオープン
【参照サイト】
日南市|日南市観光振興計画

(HOTELIER 編集部)

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