「ふふ」シリーズ新店が2020年6月に奈良公園内、7月に日光・田母沢御用邸付属邸跡地にオープン

カトープレジャーグループは2020年1月20日 、2020年6月5日に「ふふ 奈良」を、2020年7月15日に「ふふ 日光」を開業すると発表した。

同社は「日本のレジャーをもっと楽しく!」をテーマとし、ホテル、リゾート、レストラン、スパ、エンターテインメント、リバークルーズなど多岐にわたる事業の開発や運営を行っている。『ふふ』シリーズは、カトープレジャーグループとヒューリック株式会社との合弁会社・ヒューリックふふ株式会社が経営している。ヒューリックの2018年6月の発表によれば、同シリーズのホテルは奈良と日光のほか、2020年夏に京都・南禅寺参道、2021年秋に箱根・強羅にて開業予定だ。同シリーズは開業予定の店舗を合わせると全9店舗の展開となる。

「ふふ 奈良」

「ふふ 奈良」は、世界遺産が溢れる街・奈良の「奈良公園」内に開業するスモールラグジュアリーリゾートだ。2019年12月1日から予約を開始しているが、「熱海 ふふ」「ふふ 河口湖」の予約開始時と比べ、200%を上回る予約件数を記録している。

建物は世界的建築家・隈研吾氏の建築デザインにより、古都奈良の景観を継承する大和張り、奈良格子、連子格子を設え、繊細で陰影のある表情を生み出している。木目の美しい吉野杉をふんだんに使用することで、奈良の魅力を世界に発信するという。また、日本を代表するランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏が、既存樹を積極的に活かしこの場所にふさわしい庭をデザインする。新たな庭は庭園遺構や再現される茶室と調和しホテルの景観を彩る。

同ホテルでは歴史的文化財を復元することで、奈良の新たな観光拠点の創出を目指している。歴史ある庭園は名勝奈良公園に追加指定された当時、山口家南都別邸として日本を代表する実業家と芸術家の茶の湯文化を通じた交流の場だった。大阪の山口財閥の当主であった山口吉郎兵衛(やまぐち きちろべえ)は銀行家であるとともに、雅号を「滴翠」と号する茶道家でもあった。この山口吉郎兵衛の茶室を敷地内に復元する。ホテルの立地・建築に加え、庭園は奈良県が管理運営し一般にも開放されることから、奈良の新たな観光スポットとしても注目が集まっている。

客室は5タイプ・全30室用意し、このうち2室はVIPルームである。日本人がかつて集いの場としていた縁側の過ごし方を現代のリビングに蘇らせた。掘り込みリビングの部屋の段差は、快適なソファになったり、昼寝の布団になったり、座卓にもなり、それぞれのスタイルを創造する。古来から床に座る日本のスタイルに近いかたちで過ごすことができ、懐かしさと新しさを感じながら、居心地の良いゆったりとした時間を過ごせる。

さらに、奈良の寺院を巡り歩き疲れた体をゆっくりと温めてくれる、プライベートの客室露天風呂を全室に用意した。庭園の豊かな緑の香りと、奈良の神聖な空気を感じながら入る天然温泉の湯で癒される。薬の発祥の地と言われている奈良で、薬草を使ったお湯を愉しめるのもこの地ならでは。フランスの高級スキンケア『SISLEY』のスパも併設し、同ホテルオリジナルの施術を用意している。奈良を感じさせる薬草の効能で、ここでしか味わえないラグジュアリースパを体験できる。

■「ふふ 奈良」公式サイトはこちら

「ふふ 日光」

「ふふ 日光」は、1914年(大正3年)に建築された「田母沢御用邸付属邸」の跡地に開業予定だ。田母沢川を挟んだ「田母沢御用邸」とともに、皇室の方々の静養地として利用されてきた土地でもある。日光田母沢御用邸記念公園に隣接し、世界遺産である日光の社寺も近傍に有する抜群のロケーションにあり、雄大な自然や歴史、そして日本の気品を感じさせる同ホテルは、初めてひらかれた聖地をテーマに、日光の地ならではの『ふふ』を展開していく。

長い歴史の中で育まれた木々や大きな石に生息する深い緑のコケが、ホテルの至る所からこの地の刻の流れを感じさせてくれる。大使館の別荘地としても親しまれた日光の地らしく、海外の文化も色濃く残し、また将軍家や皇族の厳かで華やかな世界を演出している。美しき日本様式や調度品を丁寧に使い、控えめだがゴージャスでクラシックな雰囲気を創造する。

客室は全24室。美しい日本様式、気品ある建物、美しい調度品としつらえに、ゴールドやブラウンを基調としたクラシックな雰囲気を創造する。また、神聖な地で食す同ホテルならではの新しい料理を提供するという。

■「ふふ 日光」公式サイトはこちら

 

この度『ふふ』シリーズの開業が分かった奈良県も栃木県も、世界遺産を有し観光を満喫できる県だ。奈良公園内にあり歴史的文化財を復元する「ふふ 奈良」、そして日光東照宮へ徒歩でアクセスできる「ふふ 日光」どちらも充実した滞在ができ、また観光の拠点としても利便性が高く多くのゲストが訪れるホテルとなりそうだ。

カトープレジャーグループは、2020年4月30日にソーシャライジングホテル「TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN」を開業予定だ。テクノロジーの発展やグローバル化など環境が変化し、労働を時間で管理するのではなく「自分らしく仕事の質」が向上できる環境が求められている。働き方改革やプレミアムフライデーにより休暇や週末の過ごし方も変化し、ホテルに対してのニーズが多様化する中、同ホテルは「シェアする過ごし方」と「パーソナルな過ごし方」、常に二つの対比があるのが特徴だ。

客室は4タイプ・全51室用意する。コンパクトでありながら便利なツールが揃い、温かなインテリアに囲まれ、まるで自宅にいるような居心地の良さを提供する。また、レストランは2019年11月に日本初上陸を果たしたスペイン皇室御用達の老舗レストラン「José Luis(ホセ・ルイス)」を展開する。スペイン・マドリードで60年以上市民に愛されてきた「José Luis」の軽井沢出店は日本2号店となり、リゾート型としては世界初の試みだ。

【参照記事】
・伝統を再生する、巨匠・隈研吾氏の建築デザイン 奈良公園内に初めてリゾートタイプのホテルが誕生「ふふ 奈良」2020年6月5日(金)開業!
・日光の聖地・田母沢御用邸付属邸の跡地「ふふ 日光」2020年7月15日(水)開業日決定!
・ロビーやラウンジなどのシェアスペースとプライベートな居心地の良さ、2つの顔をカスタマイズできるソーシャライジングホテル「TWIN-LINE HOTEL KARUIZAWA JAPAN」
【参照サイト】
高級旅館運営会社の子会社化について「ふふシリーズ」の積極展開

(HOTELIER 編集部)


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