大和ハウスグループ、2019年10月に「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 金沢」を開業

大和ハウスグループの大和リゾート株式会社は2019年9月17日、金沢の伝統様式や工芸などを取り入れた都市型ビジネスホテル「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 金沢」を、2019年10月1日に開業すると発表した。

大和リゾートは全国に28施設を開業しており、石川県では「Royal Hotel 能登」「Royal Hotel 山中温泉河鹿荘」を開業している。同社を株主に持つダイワロイヤルホテルシティ株式会社は、『ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM』『ダイワロイヤルホテル GRANDE』『ダイワロイヤルホテル D-CITY』の3ブランドを運営し、京都府に1施設、大阪府に2施設、愛知県に2施設開業している。この度発表された「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 金沢」は、ダイワロイヤルホテルシティが運営・管理を担い石川県初進出となるホテルだ。

石川県は新幹線開通によるアクセスの良さなどにより、2018年度の外国人延べ宿泊者人数は95万人超まで増加している。また「兼六園」や、重要文化財に登録された「ひがし茶屋街」などの歴史のある景観・街並み、能芸や「加賀友禅」などの伝統文化が継承されている。

その中でも、金沢市は国土交通省による「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(通称:歴史まちづくり法)」の第1号に認定された歴史的な市街地であり人気を集めている。「歴史まちづくり法」は、城や神社、仏閣などの歴史上価値の高い建造物と、歴史や伝統を反映した人々の活動によって形成される良好な市街地環境(歴史的風致)の維持・向上と継承を目的としている。「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 金沢」は金沢市の“まちづくり”に合わせ、デザインの隅々に金沢の情緒を取り入れた。

ホテルはJR「金沢」駅より徒歩約3分と交通利便性の良い場所にある。金沢を代表する観光地の「兼六園」や「金沢城公園」まで車で約10分と、街をゆっくりと散策・観光できる立地だ。また、金沢市役所や繁華街の香林坊にも車で10分圏内であり、ビジネスで金沢に訪れるにも便利な立地である。

ホテルの外観には、金沢特有の伝統様式である格子「木虫籠(きむすこ)」をデザインモチーフに採用するとともに、臙脂・藍・黄土・草・古代紫の五色で構成される「加賀五彩」を下層階に施している。ロビーには「兼六園の雪吊り」や「手毬」をイメージしたインテリア家具を採用した。2階の湯上りラウンジには、落ち着きのある写実的な草花模様を中心とした友禅柄の和傘を天井からつるし、インスタ映えする空間とした。また、女性浴場の浴槽には「加賀友禅」をモチーフにしたタイルを採用し、男性浴場には加賀藩祖・前田利家公を祀った尾山神社のステンドグラスをモチーフにしたデザインにした。

客室は全177室・9タイプを用意し、快適なホテルライフを過ごせるよう、客室設備とサービスを充実させた。全室にシモンズベッドを完備したほか、今治ブランドのタオル、全室にコーヒーマシーン「ネスプレッソ」などを用意する。加えて自動精算によるクイックチェックイン・アウトや、カードキーによる自動精算などのサービスを提供する。

同ホテルでは日本のゲストのみならず、増え続ける多くの訪日外国人旅行客が不便を感じないよう、外国語対応可能なスタッフや設備などを導入する。スタッフは英語・中国語をはじめ5ヵ国語以上に対応できるよう、外国語対応可能な従業員を7名配置し、最新の外国語翻訳機も導入する予定だ。

さらに、金沢の文化を体験できる「ソーシャルコーナー」を設置し、地元の企業などと連携して金箔貼や着物体験などを実施する。創業400年近くになる地元酒蔵「福光屋」による酵母文化や日本酒に関するセミナー、創業100年になる「金箔屋さくだ」の金箔張りのほか、加賀友禅のこけし絵付けなど多数の体験を計画中だという。

ホテル開業後には次の3つの体験を予定しており、他にも地元名士や企業とのコラボレーションを数多く提案する考えだ。
1.金沢学院大学教授である画家の平木孝志先生による「金沢 茶の湯の歴史を知る」
2.「農商工連携アドバイザー 石川」会長のつぐま たかこ先生による「秋冬の加賀野菜を知る」
3.金沢で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵「福光屋」による「発酵美体験」

大和ハウスグループは新ホテル開業を皮切りに、今後は地域の伝統や特色を反映したリゾートホテル感覚の都市型ビジネスホテルとして、『D-PREMIUM』ブランドを政令指定都市や中核都市において順次展開していく考えだ。2020年3月には「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 奈良」を開業予定だ。

石川県は2015年の北陸新幹線金沢開業などの影響から観光客が増加し、同年に入込観光客数が過去最高の2,501万人を記録した。その後も安定して観光客が訪れ、2017年には2,475万人となった。また、2017年の外国人宿泊者数は60万人となり、5年連続で過去最高を更新している。外国人観光客には特に「兼六園」が人気で、外国人入園者数は2013年の19万2,085人から2017年には37万9,094人となった。トリップアドバイザーが発表した「外国人に人気の日本の観光スポットランキング 2019」でも、「兼六園」は第11位にランクインしている。

「ダイワロイヤルホテル D-PREMIUM 金沢」は駅からすぐの場所にあり、「兼六園」をはじめとする人気観光地にもアクセスしやすい。金沢の情緒を取り入れた華やかなデザインのホテルで、金沢の文化体験ができるだけでなく多言語対応であることから、多くの外国人観光客が利用するホテルになりそうだ。

■「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」公式サイトはこちら
■「ダイワロイヤルホテル」公式サイトはこちら
■「ダイワロイヤルホテルシティ」公式サイトはこちら

【参照記事】
「ダイワロイヤルホテルD-PREMIUM金沢」グランドオープン
【参照サイト】
・平成29年 統計からみた石川県の観光
・トリップアドバイザー|外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2019

(HOTELIER 編集部)


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