住友商事と東急ホテルズ、京都市の小学校跡地にて2022年夏にホテル開業

住友商事と東急ホテルズ、京都市の小学校跡地にて2022年夏にホテル開業

住友商事株式会社と株式会社東急ホテルズは2019年7月17日、京都市東山区において2022年夏に「ミュージアム・ホテル」をコンセプトとするホテルを出店すると発表した。

住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付けており、事業活動を通じて課題を解決することで、持続的な成長を図っていくという。このたびの新ホテル事業は、『重要課題』のうちの「地域と産業の発展への貢献」「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」に資する事業だ。

住友商事と東急ホテルズは、1997年に開業した「横浜ベイホテル東急(開業時の名称:パンパシフィックホテル横浜)」以来、約20年ぶりの共同事業となる。このたび発表された新ホテルは、京都市から借地して行う官民連携事業だ。両社は「京都市や地域住民の方々と協議しながらまちづくりを進め、さらなる地域の賑わい・魅力を創出し、地域経済の活性化に貢献していきます。また、この地に受け継がれてきた伝統と文化を大切に受け継ぎ、地域のシンボルとして末永く愛されるホテルを目指します」と述べている。

新ホテルは、京都市営地下鉄東西線「東山」駅から徒歩4分に位置する。出店する元京都市立白川小学校跡地(2011年閉校)は、尋常小学校から数えて100年以上の学問の歴史を刻んできた。周辺には平安神宮、ロームシアター京都、京都国立近代美術館など京都市の文化拠点が点在し、観光地としての華やかさと、市民生活が共存するありのままの京都を味わえる立地だ。

新ホテルは周辺の景観に溶け込む和建築を取り入れるとともに、「ミュージアム・ホテル」をコンセプトに、ただ泊まるだけではない京都の伝統と文化を感じられるホテルを目指している。客室は約170室用意し、フロント・ロビー・レストラン・ジム・温浴施設・ギャラリーなどを設ける予定だ。伝統工芸品や美術品を館内に配置し、目で見て楽しめることはもちろんのこと、茶の湯を学べる「日本茶&Bar」や和の佇まいを堪能できる貸切風呂など、さまざまな体験を用意するという。

インテリアデザインは、株式会社乃村工藝社が手掛ける。和の美しさと現代的な機能性の両立を追求した客室、中庭やアートを主役とする舞台スペースを配置したロビーなど、滞在することが目的となる新ホテルならではの時間が流れる空間を演出する。空間デザインのコンセプトは「光の陰」。ホテル空間を陰として控えさせ、そこで営まれる様々な体験にこそ光を当てることで「京都の本質」を浮かび上がらせるという。

乃村工藝社のインテリアデザイナー・數坂幸生氏は、新ホテルについて次のように述べた。「京都にある多くのホテルが観光体験をメインに据えた華やかな空間であるのに対し、この地に立つ新しいホテルは、地域に根差した生活の匂い、「真・善・美」の本質を体験することができる唯一無二の空間として、控えめでありながらも本物で、独自の時間が流れる場所として存在することを目指します。」

住友商事はこのたびの新ホテルの開発以外にも、『宇都宮駅東口地区整備事業』において宇都宮市とホテルを含めた都市開発事業を推進しており、2022年夏に開業予定だ。宇都宮市によると、同事業では『カンデオホテルズ』(280室程度)と『デュシタニ』ブランドのホテル(280室程度)が出店するという。同社は今後も、今後も全国主要都市での都市開発事業に注力していく考えだ。

また東急ホテルズは、積和不動産関西株式会社とともに、2019年11月に日本初の寺院山門一体となったホテル「大阪エクセルホテル東急」を開業予定だ。建物の5~16階に客室全364室を用意し、16階にフロント・バーラウンジ、17階にレストラン・ジムを設ける。このほか2020年春に「横浜東急REIホテル」(約230室)、2020年6月に「富士山三島東急ホテル」(364室)の出店を決定している。同社は今後、地域毎のテーマに沿った新しいスタイルのホテルを計画していく考えだ。

京都市観光協会の調査によると、2018年の京都市の総宿泊客数は3,291万745人だった。2018年は地震や豪雨など自然災害が多く発生したことで日本人宿泊客は減ったものの、外国人宿泊客への影響は少なく1,229万30人(前年比5.3%増)となった。外国人客が京都に感じる魅力では、「有名な文化遺産が数多くある」「洗練された建築や日本庭園」「伝統的な日本の文化を体験することができる」という回答が多かった。

このたび発表された新ホテルは和建築を取り入れたほか、京都の伝統工芸品を展示したり中庭を設けるなど、京都の文化を感じられ滞在そのものを充実させるさまざまな工夫を凝らしている。周辺に観光スポットも点在しており、国内外の多くの観光客に利用されるだろう。

【参照記事】
・2022年夏、京都東山の小学校跡地が、『ミュージアム・ホテル』に生まれ変わります
・「積和不動産関西南御堂ビル」2019年11月1日グランドオープン
・横浜みなとみらい21地区に「東急REIホテル」出店
・『富士山三島東急ホテル』名称お披露目 「三島にあったらいいな、こんなホテル、こんなレストラン」地域の声を活かすアンケートを行います
【参照サイト】
・宇都宮駅東口地区整備事業に係る事業契約の締結
・平成30年(2018年)外国人客宿泊状況調査
・国によってこんなに違う!国別の京都のイメージから考えるインバウンド戦略

(HOTELIER 編集部)

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