瀬戸内ブランドコーポレーション、広島県庄原市に一棟貸し宿『せとうち古民家ステイズ』2施設を2019年9月に開業

せとうちDMOを構成する株式会社瀬戸内ブランドコーポレーションが、瀬戸内エリアの新しい旅の楽しみ方を提供する宿泊施設『せとうち古民家ステイズ Hiroshima』の宿を2施設、広島県庄原市にて2019年9月1日に開業すると発表した。これに伴い、2019年6月4日より、庄原市観光協会ホームページ「庄原観光ナビ」特設ウェブフォームにて予約受付を開始している。

せとうちDMOは、瀬戸内地域での外国人延べ宿泊者数を2020年に600万人とする目標を掲げ、2017年7月に空き家を活用した宿泊施設の開発を本格化した。また瀬戸内ブランドコーポレーションは、2020年夏に開業予定の「ホテルビスタ松山(仮称)」の開発を支援したり、2022年度にヒルトンと共に「ヒルトン広島」を開業予定であるなど、瀬戸内地域で宿泊施設の開発に取り組んでいる。

『せとうち古民家ステイズ(Setouchi Cominca Stays)』ブランドは、地方創生プロジェクト『せとうち古街計画』によって実施される、歴史的建造物を活用した宿ブランドだ。2017年11月に愛媛県内子町にて1号案件を実施した。同社が海外に向けて広く情報発信を行い、同ブランドの認知拡大と外国人旅行客の誘致を行っている。このたび発表した『せとうち古民家ステイズHiroshima』も同プロジェクトに基づいており、庄原市をはじめとする地元有志との取り組みにより実現したバケーションレンタル(一棟貸し)タイプの高品質な宿である。

『せとうち古街計画』は、瀬戸内7県(兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県)を対象とした歴史的資源を観光活用するなど、地域の遊休観光資源を利活用するための取り組みだ。同社が主体となり、自治体および地域事業者との共同により、歴史資源をはじめとする地域の様々な観光資源を活用した観光事業を起こすことで、地域活性化の促進を図っている。

中国山地の中ほど、なつかしい里山に囲まれた“広島の隠れ里”庄原市内には、築100年~250年の古民家が散在する。その中でも特に素晴らしい景観に建つ2棟をリノベーションしたのが、9月に開業する「長者屋-CHOJAYA-(ちょうじゃや)」と「不老仙-FUROSEN-(ふろうせん)」だ。

「長者屋-CHOJAYA-」は庄原市比和町に位置する。江戸時代に建てられた築250年ほどの入母屋造りの農家で、牛小屋と人の暮らす家の屋根が一つ屋根で繋がった造りを残している。老朽化のため解体されそうだったところを、地域の人たちの尽力により今日まで守られ、宿泊施設として生まれ変わることになった。

「不老仙-FUROSEN-」は庄原市上谷町に位置する。築約100年の、仙人が暮らしたという伝説のある谷の奥地にたたずむ古民家だ。棚田に生えたような独特の作りをしており、縁側から望む棚田の景色の素晴らしさと環境の良さから、宿泊施設として生まれ変わることになった。

どちらも最大定員は6名で、一棟貸し切りの1組限定だ。宿泊料金(定価)は大人2名素泊り(1棟あたり)46,000円+税、追加大人1名(中学生以上)あたり2,000円+税(最大6名まで)、追加小人1名(小学生)あたり1,000円+税。

この2施設は、美しい里山を目前にする眺望と伝統的風情をそのままに活かした上質な設えで、日常の喧騒を忘れるための特別な空間を提供する。施設内にはキッチン・バスルーム・複数の寝室などの基本設備が整備されていると同時に、ゆっくりと景色を見ることのできる広い縁側など、家族・グループの時間を楽しめる空間も用意している。里山を眺めながらのんびり過ごすおこもり型ステイから、各種ネイチャーアクティビティ基地としての活用まで、幅広いニーズに対応する。

施設周辺は中国山地エリアの中心部に位置する。四季を通じて、国造りの女神“イザナミ”が埋葬されたという伝説の残る「比婆山連峰」、国の天然記念物「雄橋」、鍾乳洞が現存する「帝釈峡」など、広島を代表する景観美を堪能できる。また、市内中心部に位置する「国営備北丘陵公園」では1.5ヘクタールの花畑や、アスレチック、サイクリングコース、そして里山の生活体験が可能な「ひばの里」などが楽しめる。

さらに、ネイチャーアクティビティも豊富だ。初心者向けから上級者向けまでの様々なトレッキングコースをはじめ、庄原の歴史文化をたどることのできるサイクリングツアー、清流西城川を下るラフティング「ヒバゴンリバークルーズ」、冬にはスノースポーツを楽しめるゲレンデもある。四季を通じて里山と自然を満喫できるアクティビティが揃い、長期滞在でも飽きることなく豊かな自然を味わう旅が可能だ。

同社は2019年4月、これら2施設を開業予定であると発表した際、庄原市と観光地域づくりに係る包括連携協定を締結したことも発表していた。この協定では、宿泊施設の開業をはじめ庄原市の観光振興に関する様々な取り組みにおいて連携し、今後さらに単一の施策に終わらない統合的な観光地経営を、庄原市および地域諸団体とともに進めていくとしていた。『せとうち古民家ステイズ』は、3棟目の開業も予定しているようだ。

「長者屋-CHOJAYA-」と「不老仙-FUROSEN-」は古民家ならではの懐かしさを感じられるだけでなく、アクティビティも充実したエリアに開業することから、特別な思い出を作れる宿になるだろう。庄原市の観光活性化や地域経済の発展に寄与していくことを期待したい。

■「せとうち古民家ステイズ」公式サイトはこちら
■「長者屋-CHOJAYA-」詳細はこちら
■「不老仙-FUROSEN-」詳細はこちら

【参照記事】
・古民家宿泊施設「長者屋」「不老仙」 9月開業、6月予約開始
・庄原市と包括連携協定を締結し2カ所目となる古民家宿泊施設を開発

(HOTELIER 編集部)


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