北海道キロロリゾート、タイ不動産大手が大規模改修。欧米など外国人観光客を意識




北海道キロロリゾート、タイ不動産大手が大規模改修。欧米など外国人観光客を意識

タイ不動産大手が所有する、キロロリゾートの大規模改修計画が明らかになった。個室温泉や2つのホテルをつなぐリフト、花畑を新設し2019年の開業を目指すという。

現在、敷地内の温泉は「キロロ温泉」のみだが、見知らぬ人との入浴に抵抗がある外国人や富裕層の要望に応え、家族などで利用できる屋内と露天の個室温泉を10室以上新設する。敷地内で源泉を調査中で、詳細は湯量などに応じて決めるという。タイ風マッサージ施設併設の計画もある。

1987年にヤマハと赤井川村が「赤井川森林レクリエーション協議会」を設立、1991年に株式会社キロロ開発公社としてスタートしたキロロリゾート。韓国、中国、台湾などからの訪日外国人客が増加したものの、以降は低迷が続き、2007年ヤマハがリゾート部門の大部分を三井不動産へ事業譲渡。2012年に現在のオーナー企業であるタイ不動産のプロパティ・パーフェクト(最高経営責任者:チャイニッド・アッタヤーンサクン)が、タイ初となる北海道への直接投資として買収した。

同社は2015年には敷地内にある2つのホテルを、スターウッドホテル&リゾート(現マリオット・インターナショナル)の2つのブランドにリブランドし、「シェラトン北海道キロロリゾート」「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」をオープンした。2015年にはシェラトンを改修、昨年はトリビュートポートフォリオホテルの営業を一時的に休止し改修していた。館内には、麺専用のライブクッキングコーナーや、アルプス料理を提供するオールデイダイニングなどの6つのレストランや、キロロ温泉も日本の伝統的な温泉をイメージしてリニューアルし12月1日にグランドオープンした。

2015年の調べによると、キロロリゾート利用者は、日本人が84%で残りの16%が外国人だ。その中で外国人の割合は、東アジアが34%、東南アジアが20%、オセアニアが18%、ヨーロッパが15%、北米が7%。国別では、オーストラリア、タイが多かったという。

プロパティ・パーフェクトの買収があった同年の2012年、新千歳空港にはタイ国際航空が直行便を就航した。そのため、nzski、パウダーアライアンス、スキーリゾートビジネスアソシエーションオブコリアと戦略的提携をし、外国人観光客の誘致も積極的に行ってきた。また、スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)会員への訴求を行った影響もあり、欧米からの利用者も増えたという。

訪日外国人客が増える中、全体的には中国、台湾、韓国が多いが、キロロリゾートは欧米の利用者も他のホテルに比べると多い。理由の一つには、SPG会員の魅力を訴え、独立性を保ちながら顧客獲得へ挑んでいることが言えるだろう。”敬意(トリビュート)”という意味合いを持つ、「トリビュートポートフォリオ」ブランドは、2020年までに100軒との契約締結を目指す予定だ。

【参照】
・キロロ大規模投資計画 タイ不動産大手 ホテルつなぐリフト新設 個室温泉、花畑も
・タイ プロパティー・パーフェクト(PF)
・「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」がグランドオープン キロロリゾートも開業25周年

(HOTELIER 編集部)

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