2019年9月の国内・インバウンドの旅行トレンドは?Reluxトラベルラボとアウンコンサルティングが調査

2019年9月の国内・インバウンドの旅行トレンドは?Reluxトラベルラボとアウンコンサルティングが調査

2019年9月は2週連続で3連休がある。国内旅行者や訪日外国人旅行者の2019年9月の旅行動向について各社が調査し、その結果を発表した。

はじめに、国内旅行者の旅行動向について見ていく。

ホテル・旅館の宿泊予約サービス『Relux(リラックス)』を運営する株式会社Loco Partnersは、カスタマーの旅行動向や人気の宿泊施設の傾向を調査する機関「Reluxトラベルラボ」より、『2019年9月の3連休 旅行動向調査』を発表した。調査対象となったのはReluxの国内カスタマーで、2019年9月14日~2019年9月16日、2019年9月21日~2019年9月23日の宿泊予約数を集計している。

調査の結果、2019年9月の3連休で人気のエリアは以下となった。

「北海道」は、「2019年お盆人気エリアランキング」で第4位、「2019年お盆人気上昇エリアランキング」で第1位にランクインしていたが、3連休ではランク外となった。史上初の10連休となったゴールデンウィークや夏休みなど、スケジュールに余裕がある長期休暇で「北海道」の予約が集中したと考えられ、9月の3連休は狙い目と言えそうだ。

また、2019年9月の3連休中の予約件数をもとにした予約シェアでは、9月14日が24%、9月21日が21%と連休初日に予約が多くなっている。同社は「3連休は初日を外した中日などが余裕を持って旅行ができると考えられます」と述べている。

グループサイズごとのシェア率では「2人」が最も多く、お盆の58%から3連休は60%へと増加している。「1人」もお盆の11%から3連休には13%へと増加した。一方「子ども連れ」は、お盆は17%だったが3連休は12%へと減少している。お盆は子供の夏休みと重なり、家族で旅行するカスタマーが多かったことがうかがえる。

宿泊予算では、2019年お盆の宿泊予算が70,214円だったのに対し、2019年9月の3連休は65,728円と4,486円低くなっている。同社は「お盆が年間でも特に人気のシーズンで宿泊予算が高騰する反動で、9月はお盆よりもお得に旅行できることが背景にある」と述べている。

この度の調査結果から、国内旅行者は北海道から沖縄まで広い地域の人気が高かったお盆に比べ、3連休は関東・関西に人気が集中し、人数や予算も少なくなっていることが分かった。東京都と神奈川県、神奈川県と静岡県、兵庫県と京都府のように隣り合った地域がランクインしていることから「移動にかける時間を少なくしたい」ということもうかがえる結果となった。

続いて、訪日外国人旅行者の動向について見ていく。

アジア9拠点でマーケティングやアセットなどのグローバルコンサルティングを展開するアウンコンサルティング株式会社は、『2018年9月の検索トレンド調査と2019年の予測』を発表した。同社はインバウンドプロモーションの向上を目的に、2018年のデータから2019年9月の訪日客の検索トレンドを予測するため、世界13の国と地域を対象に2018年9月の日本国内の200以上の観光地における検索数を調査し、ランキング化した。

2018年9月1日~2018年9月30日を対象とした「各国の日本の観光地検索数TOP20」の結果は以下の通りだ。

訪日リピーターが多いとされている台湾や香港をはじめ、「軽井沢」の検索数が1,000を超えている国が複数確認できる。なかでも「軽井沢」の検索数が最も多かった台湾は、2017年4月から2018年9月までに検索数が2倍以上増加しており、急激に関心が高まっていることがうかがえる。同社は「東京から1時間半という交通の便の良さと、自然が豊かで四季折々に多彩な景観を楽しめる軽井沢は、リピーター層からの支持が高いことが推測できます」としている。

山岳景勝地として知られる長野県の「上高地」は、台湾・香港・タイで20位以内にランクインした。河童橋や田代池など自然豊かな絶景ポイントを持つ「上高地」は、地方圏の観光地を好む訪日リピーター層からの需要が高いことが推測できる。また、2017年~2018年の間では5月と9月に検索数のピークを迎えており、新緑や紅葉の季節に関心が高まっていることがうかがえる。

同社によると、「上高地」の検索数が上位なのは2つの理由が挙げられるという。1つ目は、2017年に海外向けの情報発信を目的として英語版のサイトを開設したことだ。長野県の「地域発元気づくり支援金」をサイトの制作や維持に充てており、松本市在住で上高地やインバウンド観光に詳しい外国人がサイトを制作し運営を行っている。こうした外国人目線のプロモーションにより関心が高まったと推測される。

2つ目は、2018年の「国立公園満喫プロジェクト」が考えられる。これは環境省が推進する取り組みの一環で、中部山岳国立公園への観光誘致を目的として長野県松本市、岐阜県高山市や国が主体となり、Wi-Fi整備や自然ガイド育成などを行ったものである。この取り組みの中で無線LAN Wi-Fiが設置され、ブログなどの更新をしやすくしたほか、観光施設情報などを提供するツアーデスク等も設置した。これにより、国内外のユーザーに恒常的に情報発信することが可能となり、関心が高まったと推測される。

また「白川郷」はインドネシア・シンガポール・マレーシアでの検索数が上位だ。夏季に検索数が減少し冬季に検索数のピークを迎える傾向がある「白川郷」だが、東南アジアを中心に年間で一定の検索数を保ち上位にランクインしている。

同社はこの度の調査結果を受け、暑さがまだ残る9月に日本旅行を楽しんでもらうには、“避暑地としての日本”が一つのトレンドになるとしている。軽井沢・上高地・白川郷は潜在的に需要があり、それらの観光地のほとんどは地方に位置し、訪日リピーター層の好みにもマッチする。同社は「白川郷や北海道・東北地方の冬の観光地を「緑が豊かな夏の観光地」としてプロモーションを行い、リピーターの新地開拓や地方誘致への追い風にすることも可能なのではないかと予測いたします」と述べた。

2019年夏 インバウンド旅行動向調査』の人気エリアランキングでは、1位北海道、2位東京都、3位沖縄県、4位大分県、5位大阪府だった。関東に集中しがちな国内旅行者に比べ、訪日外国人旅行者には地方部の人気が高い。アウンコンサルティングが予測しているように、2019年9月は長野県をはじめとした避暑地への観光客がより一層増えそうだ。こうした地域にある宿泊施設は、厳しい暑さが続く日本でも快適に過ごせることをアピールしていくことが誘客に繋がるだろう。

【参照記事】
・Reluxトラベルラボ、「2019年9月の3連休 旅行動向調査」を発表!
・【2018年9月の検索トレンド調査と2019年の予測】台湾・香港は『軽井沢』や『上高地』、東南アジアは『白川郷』

(HOTELIER 編集部)

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